日本代表サッカー選手・宇佐美貴史さんペダロで自宅トレーニング
先日、スポーツ番組をみているとサッカー日本代表の宇佐美貴史選手が自宅でペダロというドイツ製の運動遊具でトレーニングをしていました。
ペダロはドイツの小学校や幼稚園など子どもたちが集まる学校や施設ではポピュラーな遊具です。両足を緑の板のところに乗せながらコグことでバランス感覚や運動感覚に刺激を入れながら遊ぶことができます。
宇佐美選手の場合は、サッカーでは刺激をいれにく神経系へアプローチできることからコンディショニングトレーニングとして自宅で愛用している様子でした。
番組内でペダロをスイスイこいで進む姿はさすが日本を代表をするサッカー選手だなと感じました。前だけでなく、後ろにもこいで進んでいたので色々な感覚に刺激をいれられる運動遊具だと思いました。
ペダロってどんな効果があるの?
宇佐美選手はペダロをコンディショニングトレーニングとして使っていましたが、実際にはどんな効果があるのでしょうか。
ペダロは運動感覚と神経系に刺激をいれる
宇佐美選手が番組内で、ほとんど説明してしていましたが、ペダロは運動感覚や神経系へ刺激をいれられる運動感覚遊具です。日本にある運動遊具にはペダロの様な動きをする乗り物を今のところみたことがありません。(あったら教えてくださいw)
似た動きで言うと一輪車が一番ン近いかもしれません。でも、一度も一輪車に乗ったことがない人が乗るのはとてもハードルが高いですよね。特に幼児期から一輪車の運動感覚を体験させようと思っても安全性を考えると難しく思えます。
あっ、ペダロは一輪車に乗るために作られた遊具ではなく、運動感覚が似ていて読んでいる方がイメージしやすいのではないかと思い引き合いに出してみました。
カラダ全体をスムーズに動かす
ペダロはバランス能力や運動感覚、神経系へのアプローチに加え、全身をスムーズに連動させる感覚を養うことにも最適です。
ペダロをこいだ時に身体にかかる力をいかにスムーズに前進や後進の動きに繋げ、連動した体の使い方を感じられることでコツを掴んでいけると思います。宇佐美貴史選手はスイスイこいでいましたが、運動感覚を感じながら見事にコツを掴んでいる様子でした。
運動神経の発育発達にもよい
ペダロは宇佐美選手のようにアスリートのコンディショニングトレーニングとしても良いですが、子どもの運動神経の発育発達にもとても良い運動遊具です。
大人が近くで子どもの手をもちながら補助すれば、3歳くらいからでも乗ることは可能です。(ただし安全に遊ぶために広い空間やバランスを保つために壁などに手をつけながら遊ぶことをおススメします。慣れて出来てくるようになれば補助なしで挑戦しても良いでしょう。小さなお子さんの場合は必ず大人の補助をお願いします)
子どもによって発育発達の個人差はありますが、だいたい5歳~7歳くらいまでにいろいろな動きを習得するための神経系が急激に発達します。
12歳頃には大人の80%まで達し、ほぼ100%神経系が発達します。12歳までに色々な体の使い方や運動をしていれば、12歳以降にも新しい動きを短い時間で習得できますが、5歳~7歳ころの時期に比べると習得に時間を要することもあります。
つまり、幼少期のころに色々な動きを体験しておく必要があるということです。トップアスリートのように決まった動作を何度も繰り返したり、訓練や鍛錬をしたりするのではなく、楽しく遊びながらであることがとても大切でもあります。
下記に幼少期の頃に身についておきたい36の基本動作を記載しておきますのでご覧になってください。
なぜ、様々な遊びを取り入れることが必要なのか?
幼児期は運動機能が急速に発達し、多様な動きを身に付けやすい時期です。この時期には、
参考資料ー文部科学省・幼児期運動指針ガイドブックより
多様な運動刺激を与えて、体内に様々な神経回路を複雑に張り巡らせていくことが大切です。
トップアスリートは競技を極める楽しさを感じられているからこそ、一見地味で大変そうなトレーニングでも継続していけるのです。少し話しが反れてしまいましたが、またこの話も深く触れていきたいと思います。
ペダロを楽しむ子どもたち
先日、雨だったこともありトレーニングを体育館で行いました。体育館の入り口近くにペダロを置いておくと子どもたちは入ってくるなり、
なにこれ?!面白そう!!
楽しそう!!
と言って順番にペダロで遊びはじめました。
最初のうちは、バランスをとるだけで大変そうでしたが、仲間の手をかりながら、カクカク動きいてました。初めは、ぎこちない動きでしたが少しずつ前に進めるようになっていました。
でも、2,3回も乗れば感覚を掴みスイスイ前進。さすが6年生でした。12歳ころに神経系の発達のピークをむかえるのを目の当たりにした感じです。
もちろん、幼少期のころにバランスを取りながらこぐという似たような運動を体験しているからこそ、短い時間でペダロを乗りこなすできたのだと考えられます。幼少期に様々な神経回路を刺激していた証拠ですね。
できない...よりも、楽しいそう!を先に感じる

逆に、子どもたちが全然乗りこなせなかったり、楽しそう!!
よりも先に
出来ない・・・
と思ったりしなかったことがクラブとして何よりの喜びでもありました。
当クラブのスローガンでもあるいつでも遊びがモノをいうを体現していた子どもたちは本当に楽しそうでした。
あ~よかったw
我々スタッフもサッカー指導で大切にしていることが子どもたちに伝わっているようで安心しました。